スキルアップ

2017.01.29

苦手が克服できるのたった2つの概念|オトナ女子ための数字アタマ塾【6】

深沢真太郎 ビジネス数学の専門家/教育コンサルタント

バーゲンで30%オフの商品を見てもいくらお得なのかわからない、割り勘するときにいくらかパッと計算できない、なんてことありませんか?

何となく、数字に苦手意識を抱く女性は多いもの。でも、ビジネスで数字は切っても切れない関係。いつまでも「わかんない」「苦手」なんて言っていられません。そんなあなたに朗報! あなたのアタマが数字と仲良くなるウマい方法があります。

ビジネス数学を専門とする深沢真太郎が企業研修やセミナーの場でも使っているトレーニング手法を、頑張るオトナ女子のために特別にご紹介します!

苦手を克服するために重要な2つの概念とは

たとえばあなたが「セロリ」という食材が苦手だとします。どうにかそれを克服しようと試みるとしたら、どんなアプローチをするでしょうか。

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そもそも1日で苦手は克服できるでしょうか。いいえ、無理です。いきなり「まるごと1つ」をかじるでしょうか。いいえ、絶対にできません(笑)。

そう、苦手なことを克服するためには次の2つの概念が重要になるのです。

1.少しずつであること
2.続けられること

「数字が苦手」という課題を2つの概念で克服していく

では本題。この連載のテーマでもある「数字が苦手」という課題をどう克服するか。ヒントは先ほどの1と2です。そこで、この2つを同時に満たし、かつ誰でも簡単にできるトレーニング方法をご紹介します。

そのトレーニングには、ある道具を使います。おそらくあなたが毎日「肌身離さず」持っているものです。毎日少しずつでも続けられることが極めて重要ですから、あなたが毎日「肌身離さず」持っているものを使おうという発想です。その道具とは…スマートフォン(携帯電話)

いかがでしょう。あなたもお持ちですよね。ならば今からご紹介するトレーニングはあなたも必ずできます。しかも、楽しみながら。

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たとえばあなたの自宅からもっとも近いコンビニエンスストアを想像してください。ここでクイズです。そのお店の1日の売上高はだいたいどのくらいでしょうか。ただし、一度でもいいので必ずアタマの中で計算をしてみてください。「そんなのよくわからないから直感で◯円!」という答えはダメですよ。

私も実際にやってみます。コンビニエンスストアの平均単価をざっくり500円と仮定します。24時間営業として、時間帯で客数にかなり差があることは容易に想像できます。そこで朝6時から24時までの18時間、24時から翌朝6時までの6時間に分けて、それぞれ1時間の客数を50人、10人と仮定します。かなりざっくりなストーリーですが、規模感が掴めればOKと割り切ります。

<朝6時から24時>

500円×50人×18時間=45万円

<24時から翌朝6時>

500円×10人×6時間=3万円

45万円+3万円=48万円

ざっくり50万円程度であろうとアタリをつけます。ここまでやったらいよいよスマートフォンの登場です。そう、インターネット検索などで答えを調べるのです。 たとえば私は某コンビニエンスストアのデータがヒットしました。

売上高:4兆0,082億円(国内)
店舗数:17,491店(国内)

そこで次のような計算をしてみます。これだけの大きな桁の数字ですから、さすがにアタマの中だけで暗算は難しいでしょう。そのままスマートフォンの電卓アプリを使えばよいと思います。

4兆0,082億円÷17,491店÷365日≒約60万円

よって、先ほどの私の概算もそれほど実態と差がなさそうです。勝手に自分で「正解」としてしまいます(笑)。あくまで遊びですから。

・ゲーム感覚で「どのくらいかな?」というクイズを自分でつくる。
・少し時間のあるときにチャレンジしてみる。
・スマートフォンを使って答え合わせをする。
・必要であれば、電卓アプリも使う。

いかがでしょう。これならあなたでも少しずつ続けられるのではないでしょうか。
しかもこのような数字を使った遊びは、その気にさえなればいくらでも問題をつくることができます。

✔︎あなたがカフェにいるとき → このカフェの売上高は?

✔︎あなたが牛丼屋にいるとき → この牛丼屋の売上高は?

✔︎あなたが電車に乗っているとき → いまこの電車に乗っている乗客は何人?

✔︎彼とデートしているとき → いま彼のお財布にはいくら入っているか?

さすがに最後のクイズはインターネット上に答えはありませんね。ただ、彼の仕事内容やライフスタイルなどから推理し、具体的な数字に落とし込むわけですからやっていることはコンビニエンスストアのクイズとまったく同じです。正解が知りたければご本人に尋ねてみてください。

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ちなみに応用編としてはたとえばこんな問題を考えてみてもいいでしょう。

Q 日本ではコンビニエンスストアとドラッグストア、どちらの店舗数が多い?
Q 電子書籍の市場規模はどれくらい?
Q あなたが勤めている会社の名称を知っている人は国内に何名いる?

少しずつビジネスに近いテーマ設定をしていけるようになったら、自然にビジネス数字の感覚も鍛えられていくことでしょう。

セロリが苦手な人を、いきなりセロリ好きにさせる魔法はありません。でも、「気づいたら食べられるようになっていた」は実現することが可能です。「数字」というアレルギーも同じ。少しずつ、あなたの身体に馴染ませていってください。

深沢真太郎 ビジネス数学の専門家/教育コンサルタント

BMコンサルティング株式会社・代表取締役/教育コンサルタント/多摩大学非常勤 講師/理学修士(数学)
ビジネスパーソンの思考力や数字力を鍛える「ビジネス数学」を提唱し人財育成に従事。著作多数。
最新刊『数字アタマのつくりかた』(三笠書房)が好評発売中。

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