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2017.01.06

実は文系の方が数字を読むのは得意なのです|オトナ女子ための数字アタマ塾【4】

深沢真太郎 教育コンサルタント

バーゲンで30%オフの商品を見てもいくらお得なのかわからない、割り勘するときにいくらかパッと計算できない、なんてことありませんか?

何となく、数字に苦手意識を抱く女性は多いもの。でも、ビジネスで数字は切っても切れない関係。いつまでも「わかんない」「苦手」なんて言っていられません。そんなあなたに朗報! あなたのアタマが数字と仲良くなるウマい方法があります。

ビジネス数学を専門とする深沢真太郎が企業研修やセミナーの場でも使っているトレーニング手法を、頑張るオトナ女子のために特別にご紹介します!

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 今回のテーマは「数字を読む」です

あなたのパソコンやデスクの中には、おそらくたくさんのデータが眠っていることでしょう。それらのデータを読み解く機会も多いはずですが、数字が苦手な人はどうしてもそんな仕事が億劫ですよね。

しかし、実はいわゆる「文系出身」で数字が苦手だと思い込んでいる人ほど、数字を読むのが上手になれます。いったいどういうことか説明しましょう。
たとえば既婚女性に対して、「結婚するまでにお付き合いしたパートナーの人数」という(余計なお世話な)リサーチがあったとして、その結果が4.5人という数字だったとします。あなたなら、この数字をどう読み解きますか。

ここで必要になるのは、理系のお勉強で必要になる数字センスや論理思考力ではありません。むしろ、文系出身者が得意とする「コトバの裏を読むセンス」です。
たとえば読書などをしていて、文章のニュアンスや行間から何かを想像することは、私のような論理アタマな人物は苦手です(苦笑)

この4.5人という数字も立派なひとつのコトバですから、この数字からいろんなことを想像し、その正体に近づいていくことはきっとあなたでもできるはずです。

たとえばあなたならこんな想像をするかもしれません。

「平均は4.5人だけれど、だからといって4人から5人くらいが多いというわけではなく、恋愛に消極的な女子と、逆に積極的な肉食系女子(?)が極端に分かれているかもしれない。かなりバラツキのある平均4.5人じゃないかな」と。

いいですね。このテーマでそんな思考回路になれるのでしたらもう十分です。それをお仕事のときにもぜひやってください。会議資料などの「平均◯◯」という数字を見たときに、同じように推測し、真実を探っていくのです。

あるいはさらに突っ込んで、このような想像もできるかもしれません。

「そもそも、このリサーチはどんなシチュエーションで行ったのだろう。ちゃんとしたモニターを集めてやった調査なのか、街頭インタビューのような形でやったのか。もし後者なら、このような質問に果たしてその場で正直に答えているだろうか…」と。

だとするならば、この4.5人という数字がほとんど何も語らない数字であると気づけるかもしれません。そして、仕事のときにも同じように「そもそもこのデータはどんな前提で読めばいい数字だろうか?」と考えればよいのです。間違った解釈をする可能性が一気に減るはずです。

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ではそろそろまとめましょう。

「数字を読む」という行為は、実は「Read」ではなく、「Think」なのです。さらに言うなら、本の行間から何かを読み解くような想像力が必要になります。

ですから、ビジネス数字を読むという行為は、実はいわゆる文系出身者のほうが得意になれます。数学ばかり勉強してきた私よりも、この記事をご覧の文系なあなたのほうが上手なはずなのです。

普段の生活の中でも、ぜひ数字を見たらその裏側を想像してみてください。そして自分なりの推測を持って新聞やインターネットなどで真実を探してみる。つまり答え合わせをするということです。

この一連の行為がなんとなく楽しく感じられるようになったら、あなたは数字を味方にするためのステップを1つクリアしたということです。

では最後にSNSをテーマにひとつ練習のお題を。
以下はFacebookとInstagramのアクティブ率です。

Facebook 56.1%
Instagram 84.7%
データ元:App Ape Report 2015年6月版(国内約3万台のAndroid端末を分析)

あなたはこの数字をどう読みますか。なぜFacebookよりもInstagramのほうが大きいのか。この数字から、たとえばLINEのアクティブ率はどのくらいか。
さらに、「そもそもアクティブ率ってどんな定義で算出した数字?」といったことを気にする視点も欲しいところです。その定義によっては、数字の解釈が変わってくるかもしれませんからね。
ちなみにここでのアクティブ率とは、そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、1ヶ月に1回以上起動しているユーザーの割合のことを指します。その前提で、私はこの数字からこんなことを推測してみました。

●やはり人間は文字よりも写真やイラストなど直感的な情報を好む
●LINEのアクティブ率は95%くらいにまでなるのではないか

あなたもぜひコーヒーブレイクなどの時間を使って考えてみてはいかがでしょうか。

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このように、あなたが「数字アタマ」に変身するためのコツはほんのちょっとした考え方だけ。この連載はもちろんですが、最新刊『数字アタマのつくりかた』(三笠書房)もぜひチェックしてみてください。あなたの「苦手意識」がきっと消え去ると思いますよ。

深沢真太郎 教育コンサルタント

BMコンサルティング株式会社・代表取締役/教育コンサルタント/多摩大学非常勤 講師/理学修士(数学)
ビジネスパーソンの思考力や数字力を鍛える「ビジネス数学」を提唱し人財育成に従事。著作多数。
最新刊『数字アタマのつくりかた』(三笠書房)が好評発売中。

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