スキルアップ

2016.12.16

お、有能?と思わせるとっておき口癖|オトナ女子ための数字アタマ塾【3】

深沢真太郎 教育コンサルタント

バーゲンで30%オフの商品を見てもいくらお得なのかわからない、割り勘するときにいくらかパッと計算できない、なんてことありませんか?

何となく、数字に苦手意識を抱く女性は多いもの。でも、ビジネスで数字は切っても切れない関係。いつまでも「わかんない」「苦手」なんて言っていられません。そんなあなたに朗報! あなたのアタマが数字と仲良くなるウマい方法があります

ビジネス数学を専門とする深沢真太郎が企業研修やセミナーの場でも使っているトレーニング手法を、頑張るオトナ女子のために特別にご紹介します!

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今回も数字アタマになるためのヒントをお伝えいたします

さっそくですが、かつての算数や数学の授業を思い出してみてください。(イヤかもしれませんが…)

おそらくその授業で扱った問題には正解を出すために必要な情報がすべて揃っていて、それを先生が教えたように解けば正解が出せるようになっていたはずです。

しかし、私たちビジネスパーソンは正解を出すための素材などほとんどないことが圧倒的に多くはないでしょうか。たとえば来年度の売上高を予測するとき。その予測に必要な情報がごく限られた過去のデータなどしかないといったケースは、ビジネスパーソンなら「あるある」な話です。完璧な売上予測をするための完全なデータなど、現実は用意されていないことのほうが圧倒的に多いのです。

すなわち、もう私たちは学生時代とは考え方を変えないといけないのです。手元に数字がないのなら、自分で仮に数字をつくって考えることが重要だと。

抽象的な話なので、ここでひとつ具体的な例を挙げましょう。

たとえばあなたは2人のアルバイトをマネジメントする立場にいるとしましょう。仮に山田君と佐藤さんとします。

ある仕事を山田君に依頼しようとしたところ、2時間かかるとの返答。一方、佐藤さんはその仕事に4時間かかるとの返答。では、もしこのふたりで一緒に作業をさせた場合、理論上は何時間何分でこの仕事を終えることになるでしょうか。

実はこのようなシンプルな問題に対して、このような計算をしてしまうビジネスパーソンがいます。

2+4=6
6÷2=3
答えは3時間?

しかし、山田君ひとりが2時間で終える仕事をふたりで共同作業して3時間かかるというのは、なんだかおかしくないでしょうか。

このような迷路に入らないためには、仮にこの仕事の量を100とおいて考えてみるといった思考回路が必要になります。

山田さんは100の仕事を2時間で終える人物なので、1時間あたり50。
佐藤さんは100の仕事を4時間で終える人物なので、1時間あたり25。

つまり、このふたりが共同作業すれば、1時間で75の仕事を終えることになります。1時間で75の仕事量ですから、100の仕事を片付けるためには、

60(分):?(分)=75(仕事量):100(仕事量)
この仕事量の比は、3:4と表現できます。
それを踏まえて計算すると
60÷3×4=80
つまり、求める時間は80分間。つまり山田さんと佐藤さんの二人で仕事を行なえば1時間20分で終了するということになります。
あなたの直感とも合う結論になったのではないでしょうか? 気分が悪くなってしまう方がいてはいけませんので、算数の話はこれくらいにしましょう。

仮に◯(数字)とおいて考えてみる」を口癖にする

このように、「仮に◯(数字)とおいて考えてみる」という思考回路があるとないとでは、たとえばビジネスシーンにおいてはこのような発言の差が生まれます。

<GOOD>

「来期のマーケティング予算を仮に1億円として、販促手法を検討して配分を決めておこうよ。あとは実際の予算額が決まったら調整すればよいよね」

<BAD>

「来期のマーケティング予算が決まっていないので、販促についてはまだ検討できません」

もちろん私の提唱する「数字アタマ」な人物は前者です。どちらが仕事を先に進められる人物かも明らかですね。ということで、今回のワンメッセージです。

「仮に◯(数字)とおいて考えてみる」を口癖にすると、数字アタマに近づける。

このように、あなたが「数字アタマ」に変身するためのコツはほんのちょっとした考え方だけ。この連載はもちろんですが、最新刊『数字アタマのつくりかた』(三笠書房)もぜひチェックしてみてください。あなたの「苦手意識」がきっと消え去ると思いますよ。

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深沢真太郎 教育コンサルタント

BMコンサルティング株式会社・代表取締役/教育コンサルタント/多摩大学非常勤 講師/理学修士(数学)
ビジネスパーソンの思考力や数字力を鍛える「ビジネス数学」を提唱し人財育成に従事。著作多数。
最新刊『数字アタマのつくりかた』(三笠書房)が好評発売中。
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