築地散歩

2016.12.15

築地初心者の週末TSUKIJI散歩【14】ミシュラン東京2017発表。築地アドレスの掲載店は?

T.KOMURO  築地在住編集者
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「ミシュラン東京2017」が発売に

年末恒例、「ミシュラン東京2017」の発表会が11月29日、14:00、グランドプリンスホテル新高輪で開催され、ガイドブックは12月2日に発売になりました。今年は「ミシュラン東京2008」から数えてちょうど10冊目の刊行になります。昨年と比べて三つ星が1店減、二つ星が3店増、一つ星が8店増で、トータル10店増、と数字的には大きな動きはありませんでした。昨年1店だった一つ星ラーメン店が2店になった、というのが、いちばんの注目点でしょうか。

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©MICHELIN

今から9年余り前の2007年11月19日、18:30、東京国際フォーラムB2のホールEで、「ミシュランガイド東京2008」の出版記念パーティーが開催されました。アジア初のミシュランガイド刊行ということで、これに先立つ記者会見から多くの報道関係者が集まり、掲載された150店舗すべてに星が付いたこと、その星の合計が191と、パリやニューヨークの2〜3倍になったことが大きな話題となりました。結果、「東京は世界一の美食都市」と評判に。4日後に発売された初版12万部はわずか4日間で完売、とこれまた話題が増幅されたのでした。

このパーティーでは出席者への記念品として当の「ミシュランガイド東京2008」に加え、パリ版、ニューヨーク版、そして何と、パリ万博が行われた1900年に初めて発行されたという、ミシュランガイドの復刻版が用意されていたのです。

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▲左からアジア初の「ミシュランガイド東京2008」、「GUIDE MICHELIN EDITION 1900」、「ミシュランガイド東京2017」

ウィキペディアによれば、初のミシュランガイドは「3万5000部が印刷されて無料で配布された」そうです。このガイドブックは、当時、故障、燃料切れ、パンクなどトラブルが多かったカードライバー向けのもので、レストランガイドだけでなく、宿泊施設、駐車場、ガソリンスタンド、修理工場、そしてタイヤの修理方法までが掲載されています。これが、今に至るミシュランガイドブックのそもそもの始まりだったのですね。

今年のミシュラン、築地アドレスの店は!?

さて、またまた前置きが長くなりましたが、ミシュランガイド東京2017で、築地アドレスの店を探してみることにしましょう。

結果から言うと、築地アドレスのミシュラン掲載店は、一つ星は3店、ビブグルマンは4店でした。

【一つ星】
清壽(天ぷら)築地3丁目
三ツ田(天ぷら)築地1丁目
すず木(日本料理)築地1丁目

【ビブグルマン】
パラディーゾ(イタリア料理)築地6丁目
寿司大(寿司)築地5丁目
トゥットベーネ(イタリア料理)築地7丁目
宮川本廛(うなぎ)築地1丁目

というラインナップです。ビブグルマンは発表会の1週間前、11月22日に先行発表がありました。

一つ星は昨年と同様ですが、ビブグルマンからは昨年入っていた、
魚竹(日本料理)築地1丁目
やまだや(居酒屋)築地7丁目
の2店が消えました。

筆者が訪れたことがあるのは、このうち(昨年の2店も加え)5店。うなぎの宮川本廛この連載の4回目「土用の丑の日、鰻の日」で紹介しました。あとの4店は、すず木、パラディーゾ、トゥットベーネ、魚竹、です。

すず木は、中央区役所にほど近い路地に佇む、まさに大人のお店、といった感じ。一つ星でもやや高額の店が多い中、この店は店主の丁寧な料理が次々に供され、コースでも1万円ほどと実にリーズナブル。おすすめです。

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▲中央区役所の裏手に位置する「すず木」。外塀の灯りに店名が表示されているのみ。予約は相当先の日付でないと困難、という噂。

パラディーゾは、場外市場の波除通りにある活気あるイタリアン。テレビ東京の「アド街ック天国」で、同店が紹介された際、出演していたテリー伊藤氏が「東京で一番旨いイタリアン!」と絶賛していました。昨今はかなりの人気で予約がなかなか取れない状況とか。フレンチのようにオシャレに盛り付けされたイタリアン、というのとはひと味違って、市場の中にあるイタリアンというに相応しい、大らかな盛り付けで供される料理が魅力です。

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▲場外市場、波除通りに位置するパラディーゾ。土日祝日も営業。代わりに水曜日が定休日です。

トゥットベーネは昨年6月にオープンしたパラディーゾの姉妹店。家から近いので、最も多く訪れています。パラディーゾにはないピザ窯がこの店にはあるので、ウリはやはりピザ。また、初めて訪れたとき、カルパッチョの魚の切り身が厚いのを見て、「これが築地のカルパッチョなのか!」と驚いた記憶があります。この店も昼、夜、連日満席のようです。

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▲築地7丁目、居留地中央通りに位置する「トゥットベーネ」。パラディーゾと違って、こちらは日曜日が定休。

魚竹は、古くからある居酒屋。創業から40年という老舗です。カウンターのみ10席余の小さな店で、外観も素朴な感じ。壁には築地の鮮魚中心のメニューがずらり。自家製のポテトサラダや卵焼きも美味しくいただきました。

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▲築地駅から歩いてすぐの立地の「魚竹」。こんなシンプルな外観の店でもビブグルマンに選ばれることがあるって奥深いですね。

ここまで書いてきて気になったので、これら9店の現在の食べログの点数を調べてみることに。

まず一つ星店は、清壽4.07、三ツ田3.57、すず木3.70。

ビブグルマンは、パラディーゾ3.62、寿司大3.95、トゥットベーネ3.67、宮川本廛3.63、魚竹3.61、やまだや3.73、といった数字です。総じてなかなかの高評価ですね。

以上、築地のミシュラン掲載店のご紹介でした。

最後に、他にも美味しい店はたくさんありますよ、とあえて記しておきましょう。もちろん築地のみならず、東京中に。

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T.KOMURO

編集者。主として男性向け情報誌の編集長を歴任。2015年5月、住居を築地に移し、愛犬の悟空とともに週末TSUKIJIライフを楽しんでいる。

 
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