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2017.04.01

【インタビュー】有村架純が憎まれ役!?「新たな引き出しを開けてくれた」

しごとなでしこ編集部

これまでは純粋で等身大な女性を演じることが多かった有村架純さん

映画『3月のライオン』では、主人公・桐山零(神木隆之介)にキツくあたる、今までにない憎まれ役・香子を演じます。香子を演じることで感じたことはもちろん、新しく見出した可能性までたっぷりと話してもらいました。

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素直になれずにひねくれた香子は、
放っておけない、愛おしい存在でした

――原作の印象は?
最初は将棋の話と聞いて“難しいお話なのかな”と思っていたんですが、ヒューマン要素がすごく強い作品だと感じました。読み進めていくうちに、気持ちを揺さぶられるポイントがたくさんあって、純粋に温かい物語だと思いましたね。

――有村さんが演じる、主人公の零が引き取られた家の義姉・香子は、複雑な思いを抱えながら成長していきますよね。
はい。香子はもともと気が強く、負けず嫌いで、プロの棋士になるために必死に頑張っていたんです。でも、零が家に来ることで、自分への愛情を横取りされたと感じてしまったんですよね。きっと、ただ単純に父親にもっと愛してほしかったんです。その後も、いろんな挫折を味わい、「なんで私だけ」という気持がすごく強くなってしまったんですよね。それが嫉妬心となって、どんどんひねくれてしまって…。

――すごく不器用なんでしょうね。
そう思います。本当はもっとさみしくて、孤独を感じているから、「私を見て」と思っているのに、上手く表現できないんです。だからこそ、零にも突き放すような言い方しかできないんですよね。でも、本当に零のことを嫌いなら、会いに行かなければいいのに、ひとりになるのが怖いだけでなく、いつか零にも見放されてしまったらどうしようという気持ちがあるからこそ、零が自分のことを忘れさせないようにチクチクと関わっているんだろうなって思いながら演じていました。

――香子を演じるのは、精神的に大変だったと思うんです。演じることで有村さん自身に変化はありましたか?
香子は楽しいシーンがなかったので、撮影中はいつも異様な雰囲気だったと思います。だからこそ、客観的に見ると、放っておけない存在なんです。演じながらも、守ってあげたいという愛着が湧いた、自分では愛おしい存在でしたね。

――現場の雰囲気はどんなものでしたか?
現場では、家族みんなが仲良かったですね。撮影に入る前は、「大友監督は、何度もテイクを重ねるから大変だよ」と聞いていたんです。でも、私自身、何度もテイクを重ねていくことがすごく心地よかったので、充実した時間を過ごすことができました。

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香子は、新たな芝居の引き出しを開けてくれた

――神木隆之介さんや、弟を演じた萩原利久さんとのシーンはいかがでしたか?
歩(萩原利久)は姉弟でもあるし、ライバルでもあったんです。さらにふたりのライバルとして零(神木隆之介)がいたんですが、一緒に戦うのではなく、個々の戦いだったんです。とはいえ、現場では、神木さん含め、すごく穏やかな方が多かったので、役に引っ張られすぎることは少なかったですね。とくに神木さんは以前も家族の役を演じたことがあったので、すごく自然に演じることができました。

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――今までにない新しい役柄を演じることで学ぶことはどんなことでしたか?
これまでは等身大の役が多かったこともあり、どこか引き出しが少なくなっていく感覚があったんです。でもこの作品のおかげで、新たな芝居の扉を開けられた気がします。これまでと違う姿を見てもらえたら嬉しいですね。

後編 へ

文/高橋あや 写真/安井宏充

映画「3月のライオン」【前編】は大ヒット公開中
【後編】4月22日(土) 2部作連続・全国ロードショー!

監督:大友啓史
原作:羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社刊・ヤングアニマル連載)
出演:神木隆之介、有村架純 ほか
製作:『3月のライオン』製作委員会
配給:東宝=アスミック・エース
(c) 2017 映画「3月のライオン」製作委員会 映画公式サイト
公式HP

 
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