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2016.12.24

心がえぐられる! back number ベストアルバム【アラサー的レビュー】

30歳を超えて大人になった今、真剣に恋愛をすることに怖がっていませんか?
「また傷ついたらどうしよう…」
「またイチから関係を築く体力も、精神力も、私にはない」
そして、なによりも
「自分の生活をこれ以上変えていくのは、もういいや――」

さらに、結婚をしていても、突如訪れる空虚感。
「もし、あの時あの恋愛を諦めなかったら」
「もし、あの人に想いを告げていたら」

そんな<もしも>の先を、想像したこと、ありませんか?

back number のベストアルバム「アンコール」が12/28発売!

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現在大ブレイク中のbuck numberは、心の中にそっと蓋をしてある「過去の恋愛のもしも」を、ふと開けてしまうパンドラの箱のようなバンドなんです。もちろん、いい意味で。

そんな彼らのベストアルバム『アンコール』が12/28に発売されます。このアルバムは、大人になり気丈に振る舞っている女性にこそ聴いてもらいたい曲が、ふんだんに詰め込まれています。もちろん、大ヒットシングル『クリスマスソング』最新シングル『ハッピーエンド』なども収録されています。ヒットソングは文句なしにいいですが、心をさらにえぐる個人的(ギリアラサー独身)な選曲を紹介します。

聴いて×2!
『fish』

ボーカルの清水依与吏がバンドを始めたのが、当時付き合っていた彼女をバンドマンに取られたことがきっかけということは有名な話。そこから『逃した魚』というミニアルバムが制作されます。その時に作りたくても完成させられなかったという曲。女性目線で描かれるこの曲は、「あの子みたいにもっと上手く笑えていたら、そのまま彼女でいられた?」と声に出そうとして心にしまう切ないミディアムチューン。はい、この時点でわかりますよね、その気持ち。相手に迷惑をかけたくない。かけるくらいなら私が泣く。そんな強く見せて実は弱い女性ほど、計算で泣くような女性(しかもだいたい小さくてふわふわした子)にひょっこり奪われてしまうのです。(経験談&偏見)
でも、この曲の主人公は、そこですがることなく、ただ、その人が好きだった色のスカートを健気に身に着けて微笑んで「さよなら」と告げるのです。最後の一節は、やっと言える彼女の本音。きっとこの狂気じみた言葉は、誰もが一度は失った相手に対し思ったことがあるはずです。

聴いて×2!
『助演女優症』

さらに20代の頃の自分の耳元にスピーカーを(できればBOSEのいいやつ)あてて聴かせたいのが『助演女優症』。大好きな人は、まっすぐに自分を愛してくれる人ではなく、都合のいい時にだけ、愛してくれる人。大好きだからこそ受け入れ、わざとバカなふりをする主人公の女性は、すごく純粋でいて、悲しい…。30代過ぎたら、そんな関係が浅はかなこともわかっているし、「大人だから」で済ませてしまいがちなこの関係。でもわかるよ! しょうがないよ!(取り乱してすいません)

聴いて×2!
『そのドレスちょっと待った』

さらに、男性目線でも彼らは思い切り女々しい男心を歌っています。その代表格が『そのドレスちょっと待った』。男性は、別れて何年もたっていたとしても、自分のことを愛していると勘違いしてしまう生物。まさにその代名詞ともいうべきこの曲は、元カノが結婚することを知り、「君は今どんな顔して笑ってるの?」と付き合っていた時に想いを馳せる曲に。さらに、もし君と結婚できていたら…とまで思う男心、赤裸々すぎてうなずくほかありません。

そのほか、意気地がなくて終電で彼女を帰してしまった『世田谷ラブストーリー』や、「音楽を始めた日にこんな風に歌いたかった」と清水氏が語る『スーパースターになったら』は、タイトル通り「スーパースターになったら、フラれた君を迎えに行く」という極めつけの物語。

このアルバムに入った32曲のラブストーリーは、きっと半分以上経験したことがある恋愛の辛く、切なく、でも美しくて輝かしい物語。大好きだからこそ、今までにない自分が顔を出し、どうしようもない恋さえしてしまうのかもしれません。

過ぎてしまえば「バカだったな」と思うような恋愛も、その人たちにとっては素敵で美しい物語。そんなひとつひとつの瞬間を思い出させてくれる彼らの楽曲を、じっくり楽しんでみてはいかがですか?

きっと、どんなに過去の傷が深くても、面倒だと感じていても、どこかで必ず、こう思うはずです。

「あぁ、恋愛したいな」と。

文/高橋あや

back number
BEST ALBUM『アンコール』(12/28 in stores)
¥3500(通常盤)※全32曲/UNIVERSAL MUSIC

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