ヘルス

2017.01.05

杏奈先生のなでしこ健康相談室【3】その生理痛、放っておいて大丈夫?

加藤杏奈 産業医・労働衛生コンサルタント

こんにちは、産業医の加藤杏奈です。しごとなでしこの皆さんが、健やかに&しなやかに働けるよう健康相談室を開設しています。

さて、前回の続き。生理痛で相談に来たAさん。ここ数年、痛みが強くなってきているようです。

単なる生理痛ではないことも。必ず一度は産婦人科へ

産業医:生理痛のことを産婦人科に相談に行ったことはありますか?

Aさん:ないです。

産業医:単なる生理痛でない可能性もあるんです。日常生活に支障が出るくらい、あるいは鎮痛薬を毎回飲まないと耐えられないくらいの痛みである場合は、子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫、性感染症など他の疾患が隠れていることもあります。放っておくと不妊や貧血にもつながることがあります。一度、産婦人科を受診してくださいね。

Aさん:知らなかった。行ってみます。

Point働く女性のうち約30%の女性が「かなりひどい(服薬しても会社を休む)」「ひどい(服薬すれば仕事ができる)」生理痛を訴えています(2004年女性労働協会調べ)。仕事や日常に支障をきたすほどの生理痛を「月経困難症」と言います。月経困難症の種類は2つ。他に疾患があって起こる続発性(器質性)月経困難症と、子宮や卵巣に問題のない原発性(機能性)月経困難症。思春期の生理痛は原発性がほとんどで、年齢とともに軽快、消失することが多いです。働く世代で月経痛が続いている場合、特にAさんのように悪化している場合は、子宮内膜症などの続発性月経困難症も考えられるので産婦人科受診を強くおすすめします。

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ちょっと余談‥月の満ち欠けと生理周期は29日でほぼ同じ。医学的根拠は今のところありませんが、月の引力に影響を受けて、満月や新月の日は生理や陣痛が始まりやすいと言われています。実際、産婦人科医や助産師さんの話では、満月の夜は出産件数が多いようです。女性のからだって本当に神秘的ですね。

加藤杏奈 産業医・労働衛生コンサルタント

産業医科大学医学部医学科卒業。東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻修了。専門は産業医学、予防医学、メンタルヘルス。産業衛生専門医。現在、某化粧品メーカーの産業医として勤務している。

 
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