しごとなでしこ - SHOGAKUKAN

【スタイリスト 亀 恭子】ファッションを楽しみつつ年を重ねていくためのエッセンス

AneCanの人気スタイリストとして、きれいめアラサー読者の憧れであり続けた亀 恭子さん。今、改めて読者の皆さんに 伝えたいこと、ファッションを楽しみつつ年を重ねていくための彼女ならではのエッセンスを教えてもらいました。

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亀恭子 PROFILE

OLからスタイリストに転身したAneCanの看板スタイリスト。エッジの効いた女らしいスタイリングと美貌で、トークショーなどでも幅広く活躍。プライベートでは一児の母。著書に『美人スタイリスト「亀 恭子」の本』、『TOKYO NEW STANDARD』(共に小学館刊)がある。

いっぱい試していっぱい失敗して自分らしさを見つけてほしい!

AneCan(以下Ane)の辛口エレガンスをけん引してきた、亀さん。
「読者モデルからCanCamのスタイリストになり、Aneには準備号から携わってきました。創刊当初はとにかく全エネルギーをこの雑誌に注ぎ込み、1か月はいつもあっという間。読者と自分の年齢も近かったし、撮影で使った服を自分でも買いに走ったり。まさに青春の日々でしたね」

エッジの効いた私服と、辛口なスタイリングが亀さんという印象だけど…。
「自由度の高いカジュアルな企画を担当することが増える反面、制約が少なくない通勤企画と疎遠になるのが寂しくもあって…それはこのAneがホームだったからこその葛藤。実用的で、雑誌の核となる企画を任されることも大きなやりがいだったんです」

以前、自分らしさがころころ変わると言っていましたが。
「30代の半ばまでは、短いスパンでブームが移り変わっていました。よくいえば柔軟、悪くいえばブレやすい。それが 私の持ち味かな、なんて(笑)。3年ほど前、服を作る側にまわる機会が続いたんです。作りたいものを提案する過程で自分の根っこにある〝好き〟が見えてきました。ネイビーのように今まで着なかった色に惹かれるようになったのもこのころ。新たなおしゃれの引き出しが見つかったのは、年齢のせいや、ライフスタイルの変化もあったと思うんです。私だけでなく女のコにはきっといろんな節目が待ち構えている。おしゃれの好みや大事なこともその都度変わるんですよね。みなさんもいろんな変化を楽しみながら、しなやかな女らしさを身につけてほしい。大人の階段を上った次のステージでもおしゃれのお手伝いができますように…その日を楽しみにしています!」

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1 フェミニティ
「カジュアルな日も、辛口な日も、どこかに女らしさが漂っているといいな、といつも思っています。それは、女らしくしよう! と狙い澄ましたものではなく、受け取り手が感じ取ってくれたらうれしいな、というくらいのさりげないニュアンス。肌見せだったり、ぴたぴたにフィットする服だったり、あざとい女らしさは、デイリーにはやりすぎな気も…。ちょっとルーズで無造作なあしらいからふと滲み出る、そんなさじ加減が好きです」

2 オリジナリティ
「トレンドには敏感でありたいけれど、ブレない「自分らしさ」みたいなものも、そろそろ意識したい年ごろ。あなたらしいね、と言ってもらえる色やシルエットを手に入れれば、おしゃれに余裕が出てくると思うのです。たとえばこの着こなし。旬のファージレを取り入れた、カジュアル要素の強いスタイリングだけど、私にとってはエレガンス。白やファーというエレガントな要素を重ねた私的上品スタイルなのです」

3 デニム
「デニムは一生愛し続けていきたいもののひとつ。色出し、レングス、シルエット…時代感が如実に表れるアイテムだから、こまめなアップデートが必要です。以前は、『デニムの日こそ女らしく!』と意気込んでいましたが、気張らずに、肩の力を抜いて着こなすのが今の気分。ジャケットもヒールもデニムも、全部同じテンションでコーディネートに落とし込む…それが目標です」

4 ブラック
「最近ではネイビーやニュアンスカラーに押され気味な黒ですが、このキリッと感はやっぱり特別。着ると気持ちが引き締まるし、『間』がもつ優秀カラーです。最近は、服のシルエットが以前より長く、ゆるい傾向だから、そのままずるずる黒を着ると暗く、だらしない印象に。肌見せで抜けをつくったり、甘さを盛ったり、素材でメリハリをつけるのがコツ

5 ハイヒール
「個人的にも、以前より格段に登場回数が減っているヒールの高い靴。だけど、やっぱり心惹かれるのは、美しいヒールのパンプスで、履くあてもないのについつい買い足してしまっています。頑張らないおしゃれの流行で、どこへ行くにもフラットでOKになっている今日このごろだけど、それしか履けない身体になってしまうのは残念。ここぞというときに凛とヒールを履ける自分でありたいと思います」

(「亀さんがAneCanで伝えたかったこと。コーディネート編」に続く)

2016年AneCan12月号「人気スタイリスト 亀 恭子&入江未悠 私たちがAneCanで伝えたかったこと」より
【本誌掲載時スタッフ 撮影/曽根将樹(PEACE MONKEY/人物)、魚地武大(静物) スタイリスト/亀 恭子 ヘア&メーク/MAKI(P-cott) 構成/西道倫子】

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