しごとなでしこ - SHOGAKUKAN

ネコテキ Vol.42

【猫】と【妖怪】のアヤシい関係

度を超した猫好きである「ネコラムニスト」が、猫のハァハァできる画像や非常に「猫的」である物に関して徒然なるままに書き記すコラムです。

世の中には2種類の人間がいる。

妖怪が好きな人間と、妖怪が嫌いな人間。

そして世の中には2種類の猫がいる。

妖怪になった猫と、妖怪にならなかった猫。

と小説風に書いてみたが、何のことはない。
小生が妖怪好きで、小生宅の猫の小鉄先生も妖怪になったらいいのにという淡い欲望を前面に押し出してみたまでのことである。

そもそも妖怪とは何だろうか。
文字だけを見ても、妖(あやかし)怪(あやしい)という二重にもアヤシさをあわらす文字を使用し、“とにもかくにもアヤシさ満点”ということが伝わる。

話が変わるが、小生の大学時代の専攻は「日本古代史」であった。
テキストが古事記や日本書紀(の原文)である。そこには、さも当然のような雰囲気で、妖怪や天狗、蛇の姿をした神様の物語が描かれていた。

であるからゼミ内でも「あの妖怪ってさー」とか「蛇の神様が別の土地でまた神様になったあの件さぁ」など”当たり前”のようにその存在を研究したものである。

ゼミ内では「妖怪」や「神様」「その他もろもろ」は、“いる”ものであり(まあ研究対象ですし)、また“いる”ことに特に異議を唱える者もいなかったので、そのまま卒業まで“いるものだ”という認識であった。

その後就職活動もせずフリーランスの文筆業への道を歩んだので、幸せなことに上司とかから「妖怪なんていない」と言われることもなく、またキャピキャピ(死語)したOL同僚に“妖怪が好きなんて気持ち悪い”などとたしなめられることもなく今日に至る。

もちろん、言い伝えや戒めたい事を「妖怪」などという形に具象化したもの(悪い事すると鬼が来るぞ、の鬼とか)がほとんどであろう、というのは理解している(うっすら)。

あれが空想であっても、妄想であっても、実在動物であっても、あの姿と「めっちゃアヤシイ」というそのユニークに惹かれるのであって、もはやいる/いない論争に加わる気もない。

だが、あれだけの妖怪の数である。(心の底ではひっそりと)おそらくそのうちの数パーセントは実際にいたっていいじゃないという気持ちはある。
と、本題に戻すと「化け猫」である。

そう、小生は数多ある妖怪のうちやはり「化け猫」が一番好きだ。
妖怪になる動物は結構多い。そしてそれぞれに人間が(勝手に)イメージする性格を持っている。
タヌキは人間を小馬鹿にすることが多いし、狐は美人に化ける。
ウサギは知恵はあるけどなんとなく痛い目にあうことが多い。

そして我らが猫は、どちらかと多様性のある性格をもたせてもらっているように思う。

鍋島家の化け猫の話は割と有名であるが、主人の無念を化け猫となった猫が果たそうとするが退治されてしまう(猫の立場から見ると、実際の物語は鍋島家を救うために化け猫を退治した! 的な)お話である。

また横浜にある「猫の踊り場」では、醤油屋の主人の猫が、主人の手ぬぐいをかぶって夜な夜な近所の猫と踊りくるってたというほのぼのした伝承もある。

この「妖怪」になってまでも性格の振り幅が広いのも、ネコテキらしくて良い。

また10年や13年(地方によるが)人に飼われた猫は化け猫になるという言い伝えは日本各地に残っている。付喪神(つくもがみ:“物”の神様)が、神になるのに100年かかるのに対し、ある意味猫らしくスピーディな第2ステージへの上がりっぷりである。

ちなみに小生宅の小鉄先生は15年目に突入した。

1

▲足がこんがらがっていて、まるで「九尾の狐」ぽく撮れた。こんな感じの化け猫ならウエルカムである。

これはもう化け猫になる資格は十分有しているということに他ならない。
楽しみである。

そしてなぜ突然化け猫の話を持ち出したかというと、こんな本に出会ったからである。

2

画家で絵本作家の石黒亜矢子さんの「石黒亜矢子作品集」である。

見て欲しい、この表紙の化け猫のなんと生き生きとしてて、ファニーで、心踊る姿形を。

3

▲ソファーでニヤニヤしながら見ていたら小鉄先生も非常に興味を示されていた。
この本を見た瞬間、小生は妖怪「ねこ目惚れ」(*)に取り憑かれたのである。

取り憑かれた挙句、同じ本を2冊購入した。
ちなみに一冊は妖怪好き友達にあげるためである。

本の中には化け猫を含め、様々な妖怪や空想上の生き物が、描かれている。

暇なときに取り出しては、その1匹(?)づつをじっと眺め、大学時代の「妖怪が当たり前にいた」時代を懐かしんでいるのである。

 

と、またもや回顧録だけでコラムを埋めてしまった。

おそらく「本題とは関係ない話が長くなる」妖怪のせいである。
困ったものだ。

というわけで次回は本の紹介と共にこの素敵な本を描かれた石黒さんをご紹介したい。詳しくは次回だが、ニャンともネコテキな人であった!!

*ねこ目ぼれ:好きなものに出会った時に、驚いた猫のように丸い目で見つめ、その後眠り猫のように目を細めて、狩りをする猫の如く俊敏な動きでそのままレジに直行してしまう惚れ方である。「一目惚れ」より激しい感じで。別名「衝動買い」(妄想ネコテキ辞典より抜粋)

マツオアヤ ネコラムニスト

ライター/エディター/コラムニスト
こらえ性のない飽き症という特性を生かして、雑誌からカタログ、ウエブコラムまでつれづれなるままに活動中。夫婦料理ユニット「#サイトウのゴハン」ディレクター。ネコテキインスタグラムはこちら

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